きっととても寒くて厳しいであろうスイスの冬。
大雪のなか出かけていった妹を心配して、兄が探しに行きます。
なだれに遭った妹・・だけど運良く大きな木に救われて・・。
厳しい自然がそこにはあります。
その中でけなげに生きる人間と動物の姿も。
自然が厳しい土地では、お互いに助け合うようになるのでしょうね。
木に守られた女の子と動物たち。
そして春が来て、また新しい木をそこに植えた女の子。
すべてが繋がって循環している世界なんですね・・。
そして外の雪の寒さと対照的に、家畜小屋やお部屋のなかの温かくて
心地よさそうな描写もステキです。
雪のなかでひときわ鮮やかな毛糸の飾りも。
最後は、春のぬくぬくとしたやわらかさで終わってほっとします。