田島征彦さんの作品には台本のような構成が多く、登場人物のマークとセリフがあって、ト書き部分は絵で表現するスタイルが多い。
見ていてとても楽しいのですが、読み聞かせでこれをやるのはとても難しい。
というわけで、この絵本は一緒に楽しむことにしましょう。
それにしてもこのお話はとても面白い。
旦那がどんな夢を見たのか知りたいと思ったおかみさん。
夢など見た記憶がない旦那。
「話せ!」「見とらん!」がエスカレートして夫婦喧嘩から、ドンチャン騒ぎにまで発展します。
ドタバタ喜劇で盛り上げておいて、落とすところで見事に決まりました。
この絵本で田島さんもはじけています。
布地に型染めという技法で迫力満点、線から思いきり炸裂した絵が迫力満点です。
どう考えても、この絵本は見てみるしかない本だと思います。