ルンペルシュティルツヘ(orヒェ)ン(Rumpelstilzchen)とは、「妖怪がたごと柱さん」といったような意味だそうです。
Rumpelstilt (Rumpelstilz )と呼ばれるゴブリンの一種は、柱を鳴らしたり板をたたいたりする存在で、家で物音を立てたり家ごと揺らしたりするのだそうです。
グリムの中で読んだ事のない作品でした。
とにかく読み始め、欲深い王様・大嘘をつき平気で娘を献上する粉屋と、良い人が出てこない(笑)。
思わず同情してしまった娘が、小人(ゴブリン)ルンペルシュティルツヘンに助けられ、『良かった良かった〜』と思うのもつかの間、娘もその場しのぎの口約束をしてしまう軽率さ。
ルンペルシュティルツヘン(ゴブリン)の求めた先の約束も不気味に感じ、何処に焦点を当てたらよいのかちょっと迷いました。
ま〜、「小人(or悪魔orゴブリン)の名前当て」というところが、お話の中心でしょうねぇ〜。
賢い娘(ゴブリンのおかげでおきさきになっています)の勝利で終わっています。
中学生の息子が読んで、「ふ〜〜〜ん、ってことは、欲張りだけど王様がいちばん約束を守ったって事。でも、なんか皆好きになれないな〜」って笑っていました。
私もゴブリンの不思議な力・ちょっと意地悪なところ・そして思わず自分の名前を漏らしちゃうおっちょこちょいなところが、一番魅力的かな〜?
日本の昔話は、良い人悪い人が解り易くしっかり分け描かれているので、違和感を感じちゃうのかな?
とにかく、ガルドンの絵がこの摩訶不思議な世界観にピッタリでした。