登場する虫や動物たちがいかにも「ふるいけ」に似合いそうなシブいキャストで、そして「おんがくかい」と名のつく本だけあって、読みながら下の子は絵本の中の虫たちと一緒に踊り出し、絵本の中の音楽会さながらに,にぎやかで楽しい気分になる絵本でした。
役に立たなくて捨てられてしまったてるてるぼうずたちの表情、張り切りすぎて泡をふいてたおれてしまうかにさんたち、自分まで眠ってしまうかめばあさんの演奏などなど、ページをめくるたびにくすくすって笑い出したくなり、そして誰にでも遭遇しそうなハプニングが何とも言えずいい味を出しています。
ぱっと見てかわいい!という感じの挿絵ではなかったのですが、読み度に愛着が湧いてくるようなそんな絵本でした。