とにかく、小学3年生になっても、まだまだ虫好きな娘。
「くものすおやぶん とりものちょう」が大好きで、
いつかは、この2作目を読んであげたと思っていた。
ここは、むしまち。むしの世界のおはなし。
今日も、くものすおやぶんことおにぐものあみぞうは、
一の子分のはえとりのぴょんきちをつれて、町の見回り。
虫の特徴を良くとらえた描写。
細部まで描き込んだ絵は、子どもでなくてもじっくり観察したくなる。
時代劇風に描かれていて、テレビの時代劇と同じように、
盗人を見つけ出しお縄にするまでの展開が、はらはらどきどきで、
目が離せない。
また、虫の町らしく、ほとけさまの様相がユニーク。
思わず、感心して見入ってしまった。
せみの生態を活かした設定もいい。
とくに、みんみんぜみの羽化シーンは見事というしかない。
「おーしつくつく おーしつくつく」という爽やかな(?)
お経には、ちょっと困ってしまった。
なにせ、読みづらい。
最後は、二人で「おーしつくつく・・・」の練習を何度もしてしまった(^0^;)
【事務局注:このレビューは、「くものすおやぶん ほとけのさばき」 こどものとも 2007年3月号に寄せられたものです。】