有名な昔ばなしを、富安陽子さんが再話という事で読んでみました。
村はずれのお寺にやってきたタヌキが団子を失敬しようとした時、
小僧がやってきたので、慌てて茶釜に化けたのですね。
ところが、茶釜という事で、磨かれるは、火にかけられるは、さんざんな目にあい、
挙句には元の姿にもどれないは、捨てられるはと、えらい目にあわされるストーリー。
小道具やに拾われ、見世物小屋で大活躍するも、
最後は元のお寺で大切にされるなんていいですね。
今でも、茂林寺(もりんじ)に祭られているそうで。
そんなことも盛り込んだ軽快な再話に、奥が深いなあ、と思ってしまいました。
子どもたちにはマイナーな昔ばなしだと思うので、小学校のおはなし会で取り上げたいと思います。