怒ってばかりのママから逃れるために
コブタくんが家出をするという設定は、
「いえでだブヒブヒ」にそっくりですねっ!
お気に入りのぬいぐるみ「ぶぅちゃん」を
引きずりながら歩く姿は子どもらしくて可愛い♪
歩く姿…というより、ベニーの表情がなんとも可愛いんです♪
町で出会う人に「おじさんちの子になってもいい?」
と聞いても、みんな首を横に振ります。
いろいろあって、仕方なく家に帰るベニー。
途中、ぶぅちゃんが汚れてしまったので
自分で水たまりで洗って帰ったのですが、
それを見たお母さんのひと言が、いいのです!
「まぁ、ベニー。ぶぅちゃんを綺麗に洗ってあげたのね」
こんな褒め言葉、なかなか言えないですよね。
だって、ぶぅちゃんが家出するとき、
お母さんは家の中の片付けをしていたのですから
きっと掃除も済んでいるでしょうし…、それに洗ったとは言っても汚い水でしょうからね。
結果的には汚い水で洗ったために かえって ぬいぐるみが汚れたと思うのですが、
子どもなりに良かれと考えて行動できたという過程そのものに
きちんと気付いて褒めてあげられるベニーのお母さんは本当に素敵ですね!
子供達は何も感じずに聞いていたようですが(そりゃあ、そうですよね…)
私は胸に痛みを感じつつ読んだ作品でした。