人間に見つかると、すぐに怖がって丸くなってしまう、ふだん気にもとめていない存在のだんご虫。
そんなだんご虫には、ある大きな野望があったのです。それは、なんと空を飛ぶこと。
はたしてどうやって空を飛ぶというのでしょうか。
でも、彼はやり遂げてしまったのです。それは、夢のような一日だったに違いありません。
松岡達英さんの写実的な絵は、虫達の世界を実にリアルに描きあげています。それは、ふだん私達が、人間の目線では、なかなか見ることができない世界に、私達を連れて行ってくれるかのようです。
虫好きには、きっと堪らないと思います。虫嫌いな子でも、思わず惹き込まれてしまうお話です。