まんまる山ととんがり山の間にある桜の木。その下で《ぴょんこ》と《くうた》はいつも一人で遊んでいます。「誰か一緒に遊んでくれる人がいないかなぁ」と思っていると、女の子が「遊ぼう」とやってきました。でも桜の木の精である女の子は、花が散るのと同時に姿を消してしまいます。二人の目の前に《くうた》《ぴょんこ》という友達を残して・・・。
春になって新しい生活が始まる子も多いと思います。友達ができるかどうか不安に感じてる子もいるかもしれません。確かに友達作りはちょっと難しい。でもちょっとしたきっかけで簡単に作れてしまうんだって教えてあげられるお話です。初めて出会った二人がとても嬉しそうに、照れくさそうに、楽しそうに遊んでる姿が印象的です。いもとようこさんの可愛らしい《ぴょんこ》と《くうた》に、綺麗な桜の花がプラスされた、とても素敵な絵本です。お話と一緒に絵も楽しんで下さい。