「みんなともだち」シリーズの第一弾。
他には「おすまし おすまし」「こちょ こちょ」があります。
作は、「魔女の宅急便」の角野栄子さん。
「ころんだ ころんだ
ぞうさん ころんだ」
というくだりで始まります。
その時の絵は、ぞうさんが石につまづいているシーンなのですが、ぞうさんの悲しそうな表情が絶妙です。
ころんだ拍子にバナナを空中に投げ出しているからでしょうか?
次々に動物さんがころぶシーンが続くのですが、その語呂が良いので、楽しく読み聞かせ出来ると思います。
特筆すべきは、その擬人化された絵。
半ズボンにTシャツを着たり、擦りむいたところに絆創膏を貼ったり、痛そうな表情をしたりと、見る者を魅了すること間違いなし。
また、その色合いも実に綺麗なもの。
最後にぼくがころんで、みんなが
「なかない なかない」
と言うのもなかなかのもの。
子供達の共感を得ることでしょう。
ころぶという動作に絞った絵本ですが、どうして楽しめる内容です。
ファーストブックにオススメします。