1981年に初版が出ている作品です。大人が読んでも面白いと思いましたが、できたらこの作品の主人公たちと年が近い(小学校の高学年くらいの)時に読んでおきたかったな〜と、思いました。
このくらいの年頃の時の特有の男の子や女の子の微妙な心理がさり気なく描かれていて、登場人物一人一人に好感が持てました。
物語の中に出てくる『おまけの時間』の茨のやその大きな幹が結局のところ何を意味していたのか。という謎解きは一切なされていませんが、主人公の賢たちが、おまけの時間の中で知らず知らずのうちに築き上げてきた友情や、仲間を思う気持ち、団体で活動するとき何を優先するべきなのかなど、
ここで培った行動力思考力こそ、『おまけの時間』の存在意義のだったのかなと、感じました。
屁理屈のような小難しいことを考えてしまいましたが、内容そのものはリズムがよく、「この先どうなるの?」という、ドキドキ・ワクワクがいっぱいで楽しいお話でした。
時代がやや古いので、土曜日にもしっかり授業を受けていますが、それは置いといて、面白い作品です。
小学校高学年くらいのお子さんたちにお薦めします。