「世界のこどもたちのおはなし」というサブタイトルが示す通り、歯が抜けた時にどうするのかを国別に羅列してあります。
抜けた歯を枕の下やコップの中に置いておくと、夜のうちにねずみとか妖精とかがやってきて、お金と交換してくれるところや、抜けた歯をイヤリングにするところ、また日本と同じように屋根の上に投げるところなど、本当に様々です。
事実だけを簡潔に述べてあるのですが、かえってその簡潔さが、国によっていろいろな特徴があることを浮き彫りにし、その奥にある子どもの成長に対する深い思いまで読み取ることが出来ます。
いつの時代も、どこでも、大人たちは子どもの成長を願い、見守ってきたんだということがヒシヒシと伝わります。
小学校でも、娘が4年生の時に教室で読んできました。中学年だと、いろいろな国が出てきますし、世界各地の文化・風習という観点からの学習ができるかもしれません。
歯が生え変わる低学年で読みたかったのですが、読み聞かせ仲間から、文章量が多く低学年には難しいだろうという意見があり、実現できませんでした。
教室ではなく、もう少し少人数で近づいてお話が読める場であれば、子ども達に自分の場合はどうだったかなどの話をしてもらいながら読むのも楽しいと思います。