以前幼児向けの写真絵本でタンポポの一生を読んだことがありました。写真なのでわかり易く、花がいくつあるかなども並べて数えていて、これはなかなかいいぞ、と思いました。が、この絵本は、それを上回るできだと思います。かわいらしい、でも、植物や虫の体の作りを理解してらっしゃるイラストで、小さい子供にも、自然と綿毛の働きがわかるようになっているのですから。さすが、園芸好きの妻を持ち、ご自身も園芸道具の収集家という石倉さんならではと思いました。また、綿毛の一つ一つにも個性があるという発想は、植物のことが本当に好きな作者だからなのでしょうね。
お二人のコンビでのポットくんシリーズが楽しみです。