私たちは、こどもに絵本をと、いつも望む。
ここにまたその評まで残そうなんて、なんて不埒な親だ。
スズキコージの、破廉恥なまでの童心パワーに、またも完敗だ。
まるで鏡を見ているかのような絵本。
ヤンチャ表現に飲まれて、あっという間にページを繰ってしまった。
似ている、まるで違うはずなのに、似ているのだ。
だから言い合いになって、泣き叫ぶ、この絵本の絵のように。
「自分の中にも、いろんな自分があることを知っていながら、
あなたとは違うと、言い張るのだ、そう、互いにだ」
と、スズキ画伯に言われているような、気がした。
新しい古いではなく、素直なスズキ画伯のイマジンに
感謝、感謝。