4つしかない椅子。でも、いるのは5人。こういう“事件!?”って、現実の子供の世界では多発しますよね。それも早い者勝ちだとか要領の良い子の勝ちとかいう、結構自己中心的なルールがまかり通ってしまう世界。気の弱い子はいつも悲しい思いをします。そして、そこに自分の子が入っていたりすると、ハラハラしてしまい、ついつい、ゆずってあげたら?とか言っていしまいます....
でも、このくまちゃんたちの世界では、すごく素敵な解決法が見つけられて、とても幸せな気分にさせてもらえました。
特集のインタビューに、作者のシャーリーさんがお孫さんが椅子にくまのぬいぐるみを座らせていったのを見てヒントを得たと書いてありました。とても幼い者へのやさしいまなざしが感じられ、デイヴィット・ウォーカーさんが描くパステル色のくまちゃんたちが、そのストーリーに本当にぴったりだと思いました。
やさしい気持ちになれる本です。お勧めです。