平成のホラ吹き男爵・杉山亮による、小淵沢小ばなし第3弾。
どれも荒唐無稽でおもしろい。3作収録。
こんな小淵沢町(山梨県)で暮らしてみたくなる。
「大工のケムさん」
一階建ての家なら1日、二階なら2日、三階なら3日で建ててしまう大工のケムさん。
腕は早いがおっちょこちょいで、できた家には足りないところが…。
みんなの感想がステキ。
「走れ、カネイノチ!」
生のブドウが入ったパンを作るためには、八ヶ岳だけに発生するボール状の霧が必要。
カネイノチに乗って霧の洞穴を探しに行くが、この馬、なかなかの駆引き上手で…。
口に入れるとふわっと霧が漂う生ブドウ入りのパン…食べてみたい!
「幸せは降ってくる」
近所に住む教授が「バードメールプラン」を考案した。
野鳥をならして連絡手段にするという。
訓練の手伝いを引き受けるぼくだが、家に来たのは大きなワシで…。
まさに「幸せは降ってくる」結末。
結婚式に孔雀がメールを運んでくる、なんて考えるだけで楽しい。