かの有名な「トイレの神様」の絵本で、2010年9月2日初版です。
文は勿論、植村花菜、絵はとりごえ まりさんが担当しています。
絵が、とりごえさんというのがミソ。
二色刷りの絵なのですが、実に文に合っています。
「トイレの神様」は、2010年3月10日に発売された5作目のミニアルバム『わたしのかけらたち』に収録されているリードナンバー。
2010年2月、TOKYO FMで1か月期間限定番組『TOKYO FM MONTHLY SPECIAL 植村花菜 トイレの神様』が4回にわたり放送され、この後も多くのラジオ組等で流され、11月24日にシングルカットされています。
12月30日の第52回日本レコード大賞で優秀作品賞および作詩賞を受賞し、翌12月31日には『第61回NHK紅白歌合戦』で披露されたので、多くの人が知るナンバーの一つだと思います。
文章は、歌詞に文言が少し加わった程度のもので、ほぼ同一と言って良いもの。
改めて読むと、トイレの神様という題は、あくまでも伏線であって、メインは孫とおばあちゃんの繋がりにあることが分かります。
「なんにも恩返しできなかった」ってあるけれど、そんなことは決してなく、おばあちゃんは、きっと感謝しているに違いないと思える、そんな心暖まる物語です。
この本は、やはり、思春期を過ぎてから読んで欲しい、大人向けの絵本と言えると思います。