息子の国語プリントで見たので、プリントを読む前に読み聞かせしました。
わずか10人ばかりの住民になってしまったオイノ島。
住民は島を離れることを決意します。
生まれ故郷を離れるのは正に断腸の思いでしょうね。
住民たちの新しい暮らしの中で感じる思いが順番に描かれています。
中でもホームで暮らすとくばあが、オイノ島の公衆電話に電話をかけ島の声を聞く場面は胸をつかれるような思いがしました。
過疎化が進んだり生活のことを考えて自分の故郷でないところで過ごすというのはこんな気持ちなのだと、子どもにもわかる形で描かれているのはさすがです。
展開やストーリーもうまいなあと思いました。
絵が伊東寛さんなので、それだけでおもしろいお話なのかと、想像してしまったのですが、違っていました。
一人読みするなら中学年以上だと思います。