画面いっぱいに描かれた森の風景が印象的な14ひきシリーズの
いわむらかずおさんの新シリーズのようです。
主人公はこうさぎのふうとはな。
野原に遊びに出かけたふうとはなは、不思議な生き物に出会います。
それは、大きな牛。
でも大丈夫、親切な牛でしたから、ふうとはなはすぐに打ち解けます。
実はこの牛、お腹に赤ちゃんがいるのです。
さりげなく描かれた命の存在感がいいですね。
14ひきシリーズに比べて、やや淡いトーン、
ふう&はなとうしの交流に焦点があたっているのが新鮮です。
子どもらしい好奇心もほほえましいです。
いわむらさん自身の自然観察がベースになっているため、
大きさの対比、赤ちゃんうさぎの自立性などは一種の科学絵本にもなりますね。
お母さんうさぎとの関係もとても素敵。
こちらまでほっこりしました。