「14ひきのシリーズ」「ねずみの7つ子」シリーズ、「タンタンのえほん」シリーズなどで知れられるいわむら かずおさんの新シリーズ。
主人公は、野うさぎのふうとはな。
ネーミングは、風と花によるのでしょうが、良い響きです。
絵のタッチも他の作品とは一寸趣が異なり、粗い感じで描いています。
物語は、ふうとはなが、遊びに行くシーンから始まります。
「きをつけて、いっておいで。
だれかが きたら、
くさの かげで、じっとしているんだよ」
とおかあさんが言うのですが、納得の言葉です。
2匹が出会うのが、うしのおばさん。
興味津々でうしのおばさんを観察するのですが、まさに子供と同じ行為。
帰ってから、おかあさんにその出来事を報告するのも、そのままであって、自らを投影して聞き入るお子さんも多いのではないでしょうか?
淡々とした物語ですが、ほのぼのとした気持ちにさせてくれる、いわむらさんならではの作品だと思います