あるおうちのある部屋に、小さいけれどそれはそれはりっぱなお城がございました。
お城には、たっくんという王様と仲間のみんなが幸せに暮らしておりました。
たっくんは、お城で絵本を読んだり歌を歌ったり、この楽しいときがいつまでも続くと信じていましたし、仲間のみんなも信じていました。
でも……。
隣の部屋の女王がやってきたり獣が襲ってきたり、お城での生活は波乱万丈です。
それに対してたっくんは……。
とても楽しい絵本です。
たっくんはお城の中で想像を膨らませて、おもちゃを仲間に見立てて遊んでいます。
たっくんの想像の世界に現実が時々入り込んできて、それがなんともいえない真実味をかもし出しています。
想像の世界で遊ぶ行為は、年齢に関わらず誰もが経験しているのではないかと思います。
だから、この絵本に対して親近感が湧き、大好きな絵本の1冊になりそうです。