赤い帽子、森の道、おばあちゃんへの届け物・・・。初めに本を見た時の印象は、「赤ずきんちゃん??」でした。
しかし、内容は、出だしこそ赤ずきんちゃんのお使いを思わせるものの、読み進めるうちに、赤ずきんちゃんを忘れさせてくれました。
おばあちゃんへのケーキをつぶしてしまいへこんでしまったキッコちゃんですが、森の動物たちのお茶会に迷い込み、お茶会のケーキを持たせてもらい、再びおばあちゃんのところへ元気よく出かけていきます。
黒で描かれた絵は森の静かさ、お使いの不安さを感じさせ、でも、所々に塗られた赤色・黄色がとても温かく、優しい感じを受けました。