ある時、幸せな夫婦のところに、妙な格好の小包が届きます。中には、ちっちゃなピンクの い・き・も・の が名札をつけて入っていました。その名は 「ザガズー」。 二人は、ザガズーと幸せな日々を送っていました。 ところが・・・。 朝起きてみると、ザガズーははげたかの赤ん坊に変身していました。それからというもの、ちっちゃなぞう、イボイノシシ、怒りっぽいりゅう、こうもりと、次々に変身していきます。 ある日ザガズーは、妙な、毛深い生き物になってしまい、日に日に背が伸びて毛深くなって・・・ とらえどころがなくなってしまいました。 二人は、途方に暮れる毎日です。
しかし、 ある朝起きてみると・・ なんと! ザガズーは優しいお行儀のいい若者に変わっていました。
さて、この「い・き・も・の」の正体は? 絵では明らかに「人間の赤ちゃん」なのですが、その成長過程を、様々な生き物に例えてお話は進みます。 最後にはあっと驚く結末も待っています。
私は、誕生から10歳までの「思い出のアルバム」作りをしていた、四年生のクラスで、この本の読み聞かせをしました。
子どもたちの反応はすごかったですね。それぞれの生き物の分析?で盛り上がりました。 (子どもって、自分のことを鋭い視点で、客観時に、よく観ているなぁ と感心しました。) 谷川俊太郎さんの解説を読んで、再読してみるのもいいかも・・。 子どもだけでなく、子育て中の皆さんにも、お薦めの一冊です。