子育てに悩む知人が義妹に薦められて、こんな本探しているけど見つからないの、ということで、
一緒に探した本です。
絵本なのですが、市の図書館では一般書扱いの分類番号でした。
ジョージとべラというカップルに届いた不思議な郵便小包。
その中には、ちっちゃなピンクの生き物が。
名前はザガズー。
ということで、ふたりは、そのかわいいザガズーを育て始めますが、
ある日、ザガズーは変身を遂げ、ハゲタカやイボイノシシやゾウ、ドラゴンなど、
夫婦の手におえない姿や行動をとり始めるのです。
ところが、ぱったり、人間の素晴らしい青年になった後、またまた不思議な展開へ。
クエンティン・ブレイクの軽快な絵が、物語展開に実にマッチしています。
表紙カバーの最初に訳者の谷川俊太郎さんが解説していますが、
これは読後にじっくりと読んでほしいです。
大人が子どもを育てる苦労。
子どもが自分で育っていく苦労。
この視点はなかなか斬新ですね。
特に思春期の親子には共感できるところがたくさんあるような気がします。
悩める親子にとっては、少し救われるような視点だと思います。