まず表紙を見て、背景が黒だとこんなにも他の色が引き立つものなのかと驚きました。
文章がまっくろネリノのつぶやきのような語り口調になっているところも気に入っています。そのせいか読み始めると娘が一生懸命聞き入っている感じでした。
とても有名な本だったので期待して読んだのですが、内容的に少しひっかかるものを感じました。
兄さんたちを助けてあげたからネリノは仲間に入れてもらえたっていうように読み取れてしまうからです。
何かしてあげたからっていうのではなくて、黒には黒の良さがあるっていうことを発見したり、「みんなちがってみんないい」みたいな話だったら良かったのになと思いました。
せめて「ありがとう」「今までごめんね」みたいなシーンがあったら良かったのかな・・・。
ネリノの両親もえさ探しに忙しくて登場しないので、放っておかれているネリノがとってもかわいそうに感じました。
これを読んで「○○してくれたら仲間に入れてあげる」みたいな発想を子どもがしなければいいけど・・・と思うのは考えすぎでしょうか?