いきなり、悲しい出来事から始まります。
ちさとのおかあさんがなくなったのです。
驚きました。
星の中に、おかあさんを探してみても、
どこにもみつからない・・・
胸が痛くなりました。
昔、飼っていた鳥がいなくなって、
毎日毎日、星空を眺めては、涙した自分を思い出しました。
ある日、まっしろなねこが、ちさとを尋ねてきました。
おかあさんに頼まれて来たというのです。
ふたつめの驚きでした。
おかあさんが、やり残したことの続きを、代わってするというのです。
その時、私は、ふゆねこはおかあさんの生まれ変わりかもしれないと思いました。
ふゆねこが編み物をする姿は、まさにおかあさんそのもののように思えたからです。
ちさとが、おかあさんのことを思い出すシーンは、
ほんとうに胸が痛くなりました。
ふゆねこが帰っていって、幾日がすぎ、
おかあさんのいない、はじめての誕生日。
みっつめの驚きがまっていました。
おかあさんからのプレゼントが届いたのです。
ふゆねこは・・・!!
涙が溢れてきました。
そうだったのですね・・・
こんな奇跡がおこるなんて、なんて素敵なことでしょう。
悲しいおはなしから始まったけれど、
奇跡は、ちさとの悲しみを、少しは和らげてくれた気がします。
現在、ねこにはまっている娘のために借りてきました。
娘からも、お気に入りの拍手をもらったほど、良かったです。
“四季ねこえほん”というシリーズだとか・・・
別のおはなしも読んでみたくなりました。