しあわせな、だっこの物語なのに読んでいて涙ぐみそうに
なってしまいました。最近は本当に絵本を読んでいても
胸がきゅうんとなってしまうことが多くて困ります。
いちどだけだっこしてもらったことがあるという、ぬいぐるみの
さるの言葉「こわいゆめをみて、めがさめたときや、あめのひに、
ふっとさみしくなったとき、だっこをおもいだすんです。
そうすると、こころがしずかになって、こわくない、だいじょう
ぶって、かんじるんですよ。とにかく、いいもんなんです。」
ですとか、むすっとしていたおじいさんが、こぶたをだっこした
途端、ちいさなおとこのこのかおになって、はずかしそうに
笑ったりですとか・・。
ぬいぐるみのくまちゃんはどうなっちゃうのかなあと
少し心配にもなりましたが、「きっと大丈夫、だってこれは
あったかいだっこの物語だもの」と思いながら読みました。
なかなかだっこしてもらうことがなかったために、とうとう
やってきただっこされる機会にこわがってふるえてしまった
くまちゃん。それを見て娘は「だっこされたいって思って
たのに怖がるなんて変だよ!だっこされればいいんだよ!」
と憤慨していましたが、そんな風に憤慨できるってことは
娘はとっても幸せだってことだよな、だっこのあたたかさを
十分わかっていることだよなあって思いました。
もちろん、娘をだっこしながら読みました。