3びきのこぶたの兄弟・ブウとトンとヤン。
ヤンチャぼうずでお母さんに叱られてばかりの毎日。
とうとうお母さんの堪忍袋の緒が切れました!
「おかあさんのいうことがきけないこはうちのこじゃありません!
どこへでもいきなさい!」
3びきはしょんぼりするものの
「おかあさんはおこってばっかり。こんなうち、もうやーだ」
と言って“いえで”の準備にかかります。
3びきは歌いながら楽しそうに家を出て行き
うさぎさんの家⇒わにさんの家⇒からすさんの家・・・と
よその子体験をするのですが すぐに逃げ出してしまいます。
よそのうちのこになるのもむずかしいみたい。
こんやはここで“のじゅく”だと
とうとう3びきは野宿を始めてしまいます。
娘はこの3びきのこぶたに大いに共感したのか
何度も読んでといって持ってきます。
♪いっえでっだ、ブッヒブッヒ♪
♪いっえでっだ、ブッヒブッヒ♪
♪よそっのおうちのこになろうっ♪
私がつけた節を真似して
家出の場面の歌を楽しそうに歌っています。
きっと娘も私に叱られた時には家を出て行きたい気持ちになるのでしょうね。
3びきのこぶたたちは等身大、今の娘の代弁者なんでしょう。
叱られても大して凹まず 意気揚々と家出を敢行してしまう3びきのこぶたさんの様子は子ども達の逞しさをよく表してます。
親の方は読んでいて「叱られても反省がないのね〜」と思うんだけども
色んなうちの子になって“やっぱりうちがいちばん!”っていう気持ちになること。これだけでもいいんですね。
お母さんお父さんが側にいてくれることの安心感。
これが自覚できることって大事ですね。
裏表紙に3びきのこぶたさんの家とその周囲の地図が描かれているんだけど3びきが野宿した場所に笑えます。