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りんごとちょう 作:イエラ・マリ エンゾ・マリ
解説:真船 和夫
出版社:ほるぷ出版 ほるぷ出版の特集ページがあります!
税込価格:\1,650
発行日:1976年
ISBN:9784593500567
評価スコア 4.32
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みんなの声 総数 21
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  • 文字が一切ありません。ビビットな色使いの絵から想像力を膨らませて読んでいくのです。
    根底となるものは、「りんごのなかの虫はどこからくるか?」
    最近では農薬散布のため、りんごの中に虫が入っていることはなくなったのですが、以前はりんごの果皮がどこも食い破られていないのに、中に虫が入っていることが多かったそう。その疑問を絵のみで解明した絵本なんだそうです。
    虫は自然発生したものではなくて、りんごの受粉の際に産み付けられた卵が、かえったもの。
    大人でもわからないようなこの疑問を、この絵本は見事に絵だけで表現した絵本なのですね。

    娘も難しいことはわからないものの、ページをめくるたびに、コマがどんどん進んでいく様子には、とても興味を引かれたみたい。虫がさなぎになり、蝶となり、飛び立って花に降り立ち、赤い卵を産み付ける。そして青い実ができる。赤と緑と茶色が織り成すビビットな色使いの絵は、まるでアニメーションを見ているかのようです。
    まだ小さい子どもには、アニメーションのようにただパラパラと絵本をめくってあげてください。
    そして昆虫がさなぎになり蝶になるという仕組み、受粉の仕組みが理解できるようになった小学生にも是非、読んでほしいと思います。子ども達がどんな風に想像力を発揮するかはわかりませんが、それぞれに感じることができるはず。幅広い年齢層に読んでほしい1冊です。

    投稿日:2003/07/16

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