このシリーズはすべてそうですが、これもやはり文章以外にいろいろな想像が膨らみ、話がたくさんできる絵本です。
くんちゃんはいつもぬいぐるみをつれていますが、いつもどんな風に一緒にいるのかだけでも、とても楽しみがあります。お風呂場のシーンでも遊び道具がおいてあり、それぞれどうやって使うのか、子どもに聞かれましたが、次のシーンではそれを実際に使って遊んでいたり、お風呂のまきも割るところからくべて、水をお湯にするところまで、自然にわかるようになっています。ぱちぱちという音も、読んでいる時はピンとこなかったようですが、実際に木を燃やしたときに、「これがあのぱちぱちって言う音だよ。」と教えてやると嬉しそうにしていました。やさしいぬくもりがたくさん感じられるとてもよい絵本だと思います。