「クマとくま」に感動して、松成さんの他の絵本も読んでみたくなり、
この本を手に取りました。
2歳の娘にはケーキというのが、どんぐりの名前であることがピンとこないようで、
少し混乱してしまうようですが、馴染みの深いどんぐりのお話、ということで気に入ったようです。
娘よりもわたしの方が感動してしまい、
コウくんがケーキを見つけられずに泣きながら帰って行く
真っ赤な夕日のページや、大人になったコウくんが、
どんぐりの木に向かって「ケーキ?」と言うところでは、
何度読んでも涙がにじみ出てきてしまいます。
娘と一緒に動物の気持ちを考えたり、お花などの植物の気持ちを
考えてみたことはあっても、今まで一度もどんぐりの気持ちを想像したことはありません。
どんなものにでも命があって、気持ちがあるんだ、という大切なことを教えてくれた1冊です。
道端の草、家の垣根、石ころ、いろんなものたちが、
静かにわたしたちの成長を見守ってくれているんだな〜と、
全てのものが愛おしく感じるようになりました。
娘がもう少し大きくなったら、ぜひもう一度読んであげたいです。