ベンガル地方では日本のことわざのように、「たまごからうま」という言葉が使われているそうです。
そんな言葉のもとになったお話。
ハチャメチャ劇が愉快で楽しいです。
馬を買いに行った男ダーが買わされたのは、うまのたまご。
ここでおかしいと思わなければいけないのに、思い込みって恐ろしいものです。
馬のたまごと思ったらもう馬のたまごなんですね。
そして、そのたまごから生まれるのはうまでしかありえない。
たとえそれが馬らしからぬ行動をしたとしても。
一体どこまで気付かないのか、見ていると楽しくなってきます。
そして「そこで気付くのかよ〜」と突っ込みを入れてしまいたくなるタイミングで、ようやく馬でないことに気付くダー。
日本の落語のようなオチで終わるのも、また笑えます。
あとがきもまたいろんな豆知識がつまっていて、ちょっとした物知りになった気分になります。
最後までじっくり楽しんで欲しい作品です。