我家で大人気のあきやまただしさんの作品。
1996年の初版なので、初期の作品ということもあり、趣が一寸異なる絵本でした。
お話は、ぼくがおおきなきりかぶに座っていた時に、ひげだらけの男の人がやってくるシーンから始まります。
そこで、ひげだらけの男の人が話すのが、もりおとこの話です。
地球全部の森は、地面の下に住んでいるもりおとこが育てているという荒唐無稽な物語なのですが、その後の展開、結末までを考えると、とても練られた構成であることに気が付きます。
もりおとこの結末は、かなりインパクトのあるものなのですが、このくらいの方が心に触れるものだと思います。
今から14年も前の作品なのですが、昨今の環境問題を真面目にとらえていて、子供との対話にも役立つ作品です。
読み聞かせる時期を決めて、是非子供に環境問題を考えさせる一助にして欲しいと思います。