表紙の絵はとてもかわいらしいこひつじの絵だったので、楽しくかわいい話かと思いましたが、読むととても悲しくせつないお話でした。
こひつじチリンはおかあさんと幸せに暮らしていましたが、おおかみに襲われ、お母さんは死んでしまいます。
お母さんを殺したおおかみウォーに復讐するため、ウォーに近づき、強くなりたいので弟子にして欲しいと頼みます。
孤独なウォーは嬉しく思い、チリンを弟子にし、毎日訓練をし、やがてチリンはものすごいけだものになります。
そして、チリンはウォーを襲いお母さんの仇をうちます。
ウォーが死んで初めて、芽生えていた友情に気づき、後悔するチリンの孤独な姿は、とてもせつなく悲しげでした。