狼さんと羊さんと豚さん。昔からあるお決まりの登場人物。で、狼さんが羊さんと豚さんを食べようとする設定。これもお決まり。で何が違うの?
狼さんが潔癖性で、不潔な豚さんを食べずに逃げ出してしまうのです。では、何が不潔か?本の題名の「はなくそ」を豚さんが食べるのです。
正直、潔癖症の人にはお勧めできません。豚さんが「はなくそ」を旨そうに食べているシーンはチョット………。
しかし、考えようによっては、この不潔さが彼を助けたのです。芸は身を助けると言うのとチョット違いますが、「不潔である」という一般的に目を背けられるような題材を、この様な形で表現すると言うのも面白いのかな?と思いました。
だからといって、子供に「不潔も良いんだよ」とは言いたくありませんし、そう思われたくもありません。これは別の議論です。
救われるのは、最後に豚さんが綺麗になって、羊さんととラブラブのハッピーエンドで終わっているところです(豚のジュリーは羊のジュールが好きなのですが、不潔で嫌われていたのです)。