背表紙をみて「ん?映画の焼き直しかな?」と、あまり期待をせずに手に取りました。表紙をめくると、びっしりと虫が描かれて、まるで図鑑のよう。「これは…?」とパラパラとページをめくってみると、見応えのある絵が連なっていました。キャラクターデザインは、映画と同じです。腰を据えて読んでみて「いい本に出会えたなぁ」と思いました。
ロアルド・ダールさんの原作、実写とストップモーション・アニメがミックスされた映画、本作のイメージが立体的に重なって、ジェームズくんの物語に、より深く触れた気がしました。
「絵本ナビ」の解説を読んで、レイン・スミスさんが、映画のアニメパート担当されていたと知り、納得。
この本を含め、『おばけ桃の冒険』、名作です。