先日、私が「きょうの おべんとう なんだろな」の絵本の最後のページを広げたまま置いていると、中学1年生の息子が横にきて、「どうして、この本広げているの?」と尋ねました。
思わず口に出た言葉は、「おいしそうだから。」
なかがわりえこさんの食べ物の絵って、どうしてこんなに食べてみたいと思うんでしょう。リアルなわけではないのに、とてもおいしそう。幸せな味がしそうなのです。
そして、隣に座った息子は絵を見て、「これは、ぞうのおべんとう、これは、くまの。」と8つのお弁当、全て、誰のものか言い当てるので、びっくりしました。この絵本は、娘(息子からみると妹)が保育園のときにいただいた本で、娘の本棚に入っていて、息子のほうは、それほど回数を読んでいないと思うし、それも随分前のことのはずだったので、驚きました。それだけ、この絵本が印象的だったのだと思います。
文章も、なかなかユーモアがあります。中でも一番好きなのは、お弁当を食べるときの、音です。