子供が親の言うことを聞かなくても、どんなにわんぱくでも、どんなに成長しても、私の子供。おかあさんは子供が寝静まると子供を抱いて歌を歌ったのです。子供が大人になって家を出ていっても夜部屋の電気が消えると部屋に入り子供を抱いて歌を歌ってあげました。しかし、おかあさんも年を取り出歩けなくなりました。そして、子供に来てほしいとお願いすると、おかあさんに会いに来ました。おかあさんはもう力もなく歌も歌えなくなっていました。すると、今度はお母さんを子供が抱いて歌を歌ってあげたのでした。おかあさんの気持ちは子供に伝わっていたのですね。