私の家は実家の離れを壊して立て替えました。実家の離れを壊すときかたずけて、でてきた懐かしいものがありました。私が小学一年生の時に書いた絵です。「ももいろのきりん」とたどだどしいひらがなの題に、私とルルちゃんの絵。私とルルちゃんは友達になってあそんでいるんです。それを母がとじてくれていました。それから、一年後今高校一年生の娘が幼稚園にいっていたころ、幼稚園の先生が毎日読みきかせをしてくれました。娘は桃色の模造紙で大きなキリンをつくりました。背中には、娘とルルちゃんがのっています。クレヨンの木もつくりました。娘のへやは桃色のきりんのへやでした。私が大好きだった本を娘が大好きになる。子どもとひとつの絵本を共有できる喜び、今は私のももいろのきりんの本と娘のももいろのきりんの本。二冊が今本棚にならんでいます。ちっともおはなしは古くなりません。