小学生のくせに、おしっこを漏らしてばかりいるから「しっこ」という有難くないあだ名を付けられている「きくちさん」。面と向かってこそよばないけれど、わたしも、心の中では「しっこ」って呼ぶことがある。でも、実はちょとだけ気になっている存在なのです。
そんな、わたしと「しっこ」さんが、あるきっかけで、硬い友情で結ばれるお話です。わたしが、とんでもないピンチに襲われた時、とっさにかばってくれたのは、なんと「しっこ」さんだったのです。しかも「しっこ」さんは、自分の失敗の身代わりになり、先生に廊下に立たされても、秘密を誰にも言わずに黙っていてくれたのです。
なんていい奴なのでしょう!
これには、本当に感動してしまいました。
すごく微妙な、小学生の女の子の心理を見事に描いていて素晴らしいです。
学校でお漏らしはしたことのない娘ですが、食い入るように、話に入り込んでいました。