「おとうさんの緑のマフラーがとても良く似合うわね」
と、物語りが始まります。
男の子の冬にありがちな普段の姿が、淡々と描かれていくのですが
最後になって、この最初の言葉が重くのしかかってきます。
マフラーを大切に思うのは、そんな理由だったのかと・・
お父さんのマフラーはまほうのマフラーだ。
と思ってる少年の気持ちにしんみりとしました。
空からしっかりと、お父さんは見てるよ。と思わず声かけてあげたくなります。
文章のボリュームは少なく、絵もかわいかったので
幼稚園児向けのつもりで借りてきましたが、
上の子でもまだ早かったかなあと思える内容の濃さです。
素敵な絵本に出会えたと思います。