大好きなお友達なのだけど。
大事にしてるのだけど。
それでも、ぬいぐるみって、どこかに置き忘れちゃったりしちゃう。
なんとなく、分かるような気がします。
リリーにとって、ブルーカンガルーは大のおきにいり。
いつもいつもそばにいて、抱きしめていたいんだけど、
でも、すべりだいもしなきゃいけないし、バスにものらなくちゃいけないし、動物園のサルにえさをやらなくちゃいけないし…
ブルーカンガルーが、リリーに何度も置き去りにされて、「どうしよう…」と思っている時の顔とセリフが、実に面白くて、キュートです。
エマ・チチェスター・クラークさんの、この絵が、とても色鮮やかで、印象深く、そしてかわいさとユーモアたっぷり。
置いてけぼりをくらうだけか、と思いきや、ブルーカンガルーが、リリーに対して一計を案じるのが面白いですね。
ただのかわいいだけの絵本ではありませんでした。