やわらかい色彩と設計図を感じさせる線で描かれている絵本です。
変わり者のマルヒゲさんの建築事務所に「人間とこびとが一緒に住む家」の設計が持ち込まれました。
どうやって仲良く暮らしていけるか、事務所の人たちは頭をひねります。
小人がでてくる点で「ほかの生き物と一緒に生きていく」というテーマにそっているのですが、実は建築事務所にも異国籍の人間がいます。
皆がみんな、協力しあって作り上げるのです。
そして、家作りの視点がまたいい。
「人間は巨人、小人が人間」として「家族となって」暮らせるように、「集まる場所」をつくりデザインするのです。
家のまとり図などを見るのが好きな方にはおすすめです(笑)
とても夢のある素敵なお家にしあがりました。
最後のマルヒゲさんの思いも、胸にずしっときました。
さて、このマルヒゲさん、完成時と家を出る時以外は「むっ」とした表情ですが、実は建築家の作者本人なのでしょうか?