白熊が、主役ですから、すごく寒いところのお話なのですが、ノリス・カーンの描く動物たちの絵が、優しさに満ちていて、絵だけ眺めていても心が温かくなります。
本当に絵だけでも満足感があるのですが、お話もまた、素敵なのです。
小さな子供の白熊が、ママがぼくのことを「こころからあいしてる」とは、どういうことなのかわからず、周りの動物たちに聞いて回る姿が、なんとも言えずかわいらしくて堪りません。
こんなにかわいいあなただから、お母さんは、心から愛さずにはいられないのよ、と教えてあげたくなる衝動に駆られました。
心温まる素敵な、母子の愛情絵本です。