最初、絵がどうしても好きになれなかったのです。
何か不気味。娘も怖がりはしないものの興味無しで、ずっと本棚にしまってありました。
でも、ある日、「めっきらもっきら どおんどん」の絵本を買った時、そちらには興味を示さず、この「かいじゅうたちのいるところ」を読んでと持ってくるようになりました。
どちらも、行きて帰りし物語ですね。娘は3歳ながら、共通性を感じていたのでしょうか。
それ以来、かいじゅうたちのいるところ、は、何度も読むようになりました。
最初、不気味に見えた絵も、なかなか可愛いと思えるようになりました。
マックスは叱られて寝室に放り込まれ、不思議な世界に航海して行き、お母さんの用意してくれた夕食のにおいによって、元の世界に戻ってくるのですが…
部屋の窓から見える月の形。最初は三日月で、最後は満月ですね。
月食の夜の物語なのでしょうか。
月って、魔力で何かが起こりそうですね。
月食の間だけ、魔界への扉が開いたのでしょうか?
魔界への扉が開いて旅をして…
スープのにおいのおかげで元の世界へ戻りたくなったのですが、戻ってきたタイミングで月食が終了。魔界への扉が閉じてしまった。
もし、お母さんの愛情=温かい夕食がなければ、マックスは、あちらの世界に閉じ込められ戻ってくることができなかった…
なんて考えるのは、考え過ぎかな?
他の方の感想を読んでも、いろんな見方をされていて、すごく奥深い話なんだと感じさせられる絵本です。