絵本は道徳を教えるものではないことを、再確認しました。
批評はいろいろなようですが、私はとてもいい絵本だと思います。
昔話によくあるパターンだと思います。
登場人物がどうとか、結末がどうとか言うよりも前に、こういう人がいたら、単純に結末がこうなってもらったほうが痛快です。
赤ずきん、三びきのこぶた、ショウガパンぼうやの本当の話を知っていれば、本当はそうじゃないことぐらい、子どもはきちんと理解します。
ということは、本当の話も同時に読んであげなければいけないということ。本当の話も知っていてほしいという作者の願いもこめられている作品ではないでしょうか。
この本を読んで、こうされたらこうやっていいんだ、というふうに理解するのではないかという心配よりも、むしろ逆に、こうしたらこういう目にあうよ、の印象のほうが強い気がしました。