我々の世代としては、とても楽しい本です。ウルトラセブンをお父さんになぞらえてくれるとは、「ほら!こんなにお父さんはがんばってんだぞ!」と言いたいがため、また自分自身が熱狂したものに対して息子の共感を得たいがために読み聞かせたかったのかもしれません。でも、それなりに楽しく聞いてはくれたものの、ウルトラマンのことをよく知らない息子は「なんでお父さんが闘うの〜?」と、地球の平和を守るために怪獣や星人たちと闘わなければならないつらい状況を、この絵本ひとつで理解するのは困難なのかと思われ、こちらが期待したほどの反響はありませんでした。ウルトラマンをよくテレビでみている子には好評なのかもしれません。個人的には宮西さんの絵本は大好きです。