まず、絵がとても美しいです。色調は黄色・オレンジ・黒で描かれているのですが、シンプルな分美しさが強調されます。子どもが親に内緒でベッドを抜け出すドキドキは、大人になった今でも私も覚えてますので、絵本の子供たちに共鳴します。文章自体は、讃美歌の一節も出てきたりして、厳かな気持ちになります。矢川澄子さんの訳がよいですね。4歳の息子に読んであげたところ、ツリーの美しい絵が印象的だったようです。お話を味わうにはもう少し年齢が上の気がしますが、その分長く読める本だと思います。毎年クリスマス時期に読んであげたいです。