月の光とかわいいハンナが印象的な素敵な絵本です。
サバス(安息日)という、日本では聞きなれない言葉がでてくるのも、なんとなく素敵な雰囲気です。
ハンナの新しい真っ白なドレスが、おじいさんのお手伝いをしたおかげで汚れてしまい、泣きじゃくるハンナ。
ここで、お月様がハンナに声をかけてくるのです。「おじいさんのおてつだいをしなきゃよかったとおもうかね?」
ハンナは「そんなことちっともおもっちゃいない。でも、かあさんがぬってくれたふくが・・・」と答えます。
もし、このとき、ハンナが「そうよ、お手伝いなんてしなきゃよかった」と答えていたら、お月様はハンナのドレスをまた真っ白に輝かせてくれたりなどしなかったかもしれないなと、考えてみたりしました。
ハンナが、お手伝いをしたことはそれは良かったと思っていて、でも、大事な新しいドレスを汚してしまったことを、無邪気に悲しんでいるのが、お月様に伝わったのでしょうね。
キラキラと輝くようなラストなので、読み終わったあと、心がキラキラしてくるようです。