息子が最近鬼に興味があって、毎日鬼、鬼と言うので借りてきました。
息子は、鬼が怖いから興味があったのだと思うのですが、「鬼が泣く」というこの絵本の題がとても衝撃的だったらしく、毎日複数回読んでくれと持ってきます。この絵本は本来の文章の全文ではなく、縮めてあるようですが、それでも結構長くて大変です。
息子は、青鬼の提案や、青鬼が消えたことなどの意味はまだ分かっていないようですが、それでも、この二人の鬼がやさしい鬼だということは理解して、何度もそれを確認してきます。
恥ずかしながら私は初めて読んだのですが、最後の「あかおには、だまってそれをよみました。三ども四どもよみました」という文章に泣きそうになりました。
やさしさ、思いやり、友情、正義には色々な形があることに気付ける絵本だと思います。また、色々な人の立場から読むことができ、成長する過程で、繰り返し読み直せる絵本だと感じました。